小鳥屋 さくら(熊本県)

ブリーダーの日記

小鳥の世界の非情さ。

2019.07.17

オカメインコのペアーから
6月中旬4羽のヒナが生まれました。
これまで2回繁殖に失敗し
今回3度目での繁殖成功でした。

今回は、諸般の事情で
長男と次男の2羽は親に育てさせました。
生後1か月が過ぎ
長男は、時々巣箱から出ていましたが
二男は、巣箱に入ったままです。

15日の休日に、
オカメの鳥かごの前に座って
しばらく行動を観察しておりますと
母親が巣箱から出てきません。

ふたを開けて覗いてみますと
母親が二男の背中の毛を
くちばしで抜いているではありませんか。
結構な面積で裸状態です。
なんて可哀そうなことをするの。

そしたら、父親まで入ってきて
同じ行動をします。

そこで、さっそく巣箱を取り除くことにして
鳥かごをきれいに掃除してあげました。

しばらくしますと
また親が二男の毛を抜き始めましたので
このままでは、もうだめだと思い

最悪の事態を回避すべく
2羽のヒナを親から分離し
別の籠に移しました。

2羽のヒナは、まだ一人餌
(親から餌をもらわずに、自身で餌をつついて食べること。)
になっていません。

おなかがすいて、
置き餌を食べてくれることを期待していました。

昨日16日仕事から帰って鳥かごを覗きますと
どうも食べた様子がありません。
このままでは、衰弱してしまいます。

我が家に迎えたオカメの
育ての親のF様のご教示もあり
鳥かごを家の中に持ち込んで
強制給餌を行うことにしました。

これまで人間とのふれあいが全くなかった
2羽のヒナは、バタバタと暴れます。

かまれないよう軍手をはめて
無理やり捕まえて
パウダーフードとあわ玉をドロドロ状態にした餌を
専用のスプーンで、くちばしをこれまた無理やり
こじ開けて、流し込みます。
これがまさしく「強制給餌」です。

でも、何とか吐き出さずに飲み込んでくれました。
これで衰弱せずに済みます。

今日、朝起きてすぐに外の鳥小屋へ。
お決まりの水替え、餌やり、掃除です。

オカメの餌の補充をしようとしますと
なんとその中に
1個の卵が産み落とされているではありませんか。
巣箱を撤去したので、仕方なくここに産んだのでしょう。

これで「謎」が解けました。
オカメペアーは、次の繁殖行動に入っていたのです。
そこで子供が巣箱の中にいた二男が、邪魔になって
あんな非情な行動をとっていたのです。

そして今日の早朝に
同じような配合で餌を作り、
2羽のヒナに、今度は大きめのスポイドで
準強制給餌をやりましたら
結構うまく入りました。

これで、昼間置き餌を何かつついてくれれば
夕方まで持つのですが。

一日も早く、一人餌になってくれることを
願うばかりです。

今回の小鳥の世界の非情な行動
大変勉強になりました。


では、また。  ご機嫌よう


PS: 1,2枚目の写真が両親。
   3枚目の写真が長男二男の2羽のひな。



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